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院長ブログ

風邪の治療

当院での風邪の治療

一般的な風邪の経過
日常生活では鼻やのどは常にウイルスにさらされています。

体調不良などでウイルスを追い出す力が弱っている(免疫力の低下)と、短時間でウイルスは粘膜の中に侵入します。 (←この頃の症状くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの腫れや痛み、咳、痰)

ウイルスが増殖しはじめると体はそのウイルスを追い出そうと免疫反応を起こします。 (←この頃の症状 : 発熱、関節痛、筋肉痛など)

免疫反応が活発に働くとウイルスが退治され、症状も緩和し回復に向かいます (←この頃の症状:嘔吐や下痢など消化管症状が現れる場合もあります)。

しかし、身体はウイルスとの激しい戦いによって衰弱しています。油断をすると別のウイルスに攻撃を許してしまうことになります。 治りかけが一番感染しやすいとも言えるので注意が必要です。

風邪の予防
マスクをする: マスクは風邪の予防だけでなく、風邪をひいた時、のどの保温、保湿にも効果的です。

人ごみを避ける: 人が多く密閉された場所はウィルスが充満しています。流行期には人の集まる場所を避けてください。

うがいと手洗い: うがいと手洗いはまめにしましょう。家族が風邪をひいている場合は、家の中でもうがいと手洗いをしましょう。

湿度を保つ: ウィルスは低温乾燥を好むので、室内を暖かくし、湿度を適度に保ちましょう。

風邪の治療について
風邪の大部分はウィルスの感染により起こります。風邪の治療は、安静、水分摂取、栄養が中心です。
西洋薬による治療は、症状を軽くする治療、つまり対症療法ですから、あくまでも補助的なものです。また、漢方薬は症状をとるというより体の免疫力をあげてウイルスを早く追い出す治療です。
いずれの治療でもできるだけ身体自身に負担をかけないことが基本です。
昼間どうしても無理しなければいけない方は水分を多めにとり、早く就寝するようにしてください。
熱のあるときには脱水症になりやすいので、なるべくこまめに水分を取ってください。電解質が不足するので梅干を番茶に入れた梅茶などで水分を補給してください。
食欲のないときには無理に食べず、食べられるようになったら少しずつ消化のよいものを食べるようにしましょう。

熱が上がっている時は寒気や震えがあります。体を温め、温かい飲み物を飲むのもよいでしょう。熱が上がりきると、体が熱くなり、汗がでるので頭やわきの下を冷やしたりしてください。汗で濡れた下着は取り替えましょう。

解熱剤の使用について
風邪ではしばしば発熱します。これは体の防衛反応のひとつです。熱が高いからといってかならずしも解熱剤を使う必要はありません。
一般に、40度以上の発熱でなければ、悪影響を及ぼすことはありません。かえって、不必要に解熱剤を使うと風邪が長引く可能性もあります。

次のような場合には解熱剤を使用することをおすすめします。
38.5℃以上の発熱の時 発熱やのどの痛みのため苦痛が強く、食事や水分が充分摂取できない場合 発熱のために体力の消耗が著しいと考えられる場合など ただし、解熱剤を使う場合も、平熱まで下げることを考えずに、ある程度、症状が改善することを目標にしましょう。

風邪に対する抗生剤の使用について
風邪の大部分はウィルスに感染によるものですから、直接、抗生剤の効果はありません。また、抗生剤の使いすぎはかえって抗生剤の効かない耐性菌を増やすことになるおそれがあります。また、女性の場合は膣カンジダ症にかかりやすくなります。
次のような場合には抗生剤を使用するようにしています。
急性扁桃腺炎など、明らかな細菌感染による病気の場合 糖尿病や慢性呼吸器疾患などの病気があり、風邪に伴い細菌感染を起こしやすいと考えられた場合
体力の低下している高齢者 風邪が長引いており、ウィルス性の感染ではなく肺炎などの細菌性の感染が考えられる場合
膿性の鼻汁や黄色~褐色の痰が出ている場合など

3日以上発熱が続き、次第に咳や痰が増え、鼻水や痰の色が濃くなって来るなどした場合は、症状が悪化している可能性があります。すぐに受診するようにしてください。

風邪と入浴について
病院でも家でも「風邪をひいているからお風呂は控えるように」とか「風邪をひいているから入浴はダメね」という言葉をよく耳にすると思います。 しかし、この医学的根拠って、なんでしょう?

==なぜ,風邪をひいたら入浴してはいけないのでしょうか?==

巷で色々と言われている「入浴がダメな理由」を思いつくままに挙げてみます。

***入浴で体力を消耗し、風邪の治りが悪くなる?
長時間,首まで熱湯に入っているのが好きな人でもない限り,問題になることはないでしょう。熱が出て汗をかいてベトベトのまま、寝ているより、お風呂に入ってささっと汗を流し,温まった体でふとんに入った方がすっきりと寝られます。

***入浴後、湯冷めすると体を冷やし、風邪がひどくなる?
銭湯に行く人でない限り、湯冷めを防ぐ入浴剤を使ったり、入浴後すぐにふとんに入ることができれば問題ないでしょう。

***安静にしないと風邪は治らないのだから,とにかく寝ていること?
術後にしろ,治療にしろ、安静が一番という考えが昔からありましたが、かえって術後の回復を遅らせたり、ストレスをかけることになるというので、最近では早期離床や適度の運動が推奨されています。 風邪の高熱で身動きができない場合ならともかく、無理はいけませんが、寝床でじっと安静もつらいものです。

***風邪をひいたら入浴できないのは日本の常識?
「日本の常識」は「世界の常識」ではありません。欧米では「入浴が常識」。シャワーで熱を下げるよう子供の時から教えられている国もあります。 つまり、入浴の条件は各家庭でまちまちです。やけどしそうな熱湯にゆでダコになりながらつかっている人がいるかと思うと、ぬるま湯にゆっくりと入るのが好きという人もいます。さらに 42度以上の高温では交感神経が活発となり、血圧が上昇します。
風邪で熱のある時などは熱湯に入浴するとたしかに体力を消耗してしまいます。 湯船につかる深さも問題で、首までの入浴では、柔らかいお腹が水圧で押されて横隔膜が押し上げられ、全身の皮膚表面の静脈が圧迫されて心臓に戻る血液の量が増え、心臓に重い負担がかかってきます。 日本人の生活様式も昔とずいぶん変化しました。銭湯なら洗髪して髪を十分乾かさないまま長時間冷気にさらされて、歩いて帰宅する頃には体もすっかり冷えてしまい、風邪が悪化したということも考えられます。しかし、最近では家に風呂がない家庭は少なくなりました。

ということで私の「風邪の時のお風呂はどうしたらいいか」の結論は? 軽度の風邪ならさっとお風呂に入って体を暖め免疫力を高めた方が風邪は早く治るでしょうし、風邪をひどくしない予防にもなります。しかし、お風呂に入りたくないような風邪なら先ずは病院に行って薬をもらってください。 (もちろんおかしいかなと思ったら来ていただくのが一番ですが<^^>) つまり、お風呂には 入りたかったら入ればいい入りたくなかったら入らなければいいということです。

「なんだどっちでもいいのか」ですが でも、風邪の時の正しいお風呂の入り方には注意して下さい。 湯冷めは厳禁です。、温まったらすぐに寝ることが肝心です。 38℃~40℃のぬる目のお湯に首まで深くつからず、5分ぐらいを目安に入りましょう。 また、疲れていれば髪や身体を洗うことは不要です。 あせを流しさっぱりすること、湯船につかり身体を温め免疫力を高めることが目的です。 お風呂から上がった後は身体をささっと拭き、湯冷めしないようにすぐに寝ましょう。(40℃までのお湯なら副交感神経を刺激し、リラックスして寝られます) さらに湯冷め防止のためお風呂に体を温める入浴剤をいれておくのも一層効果的です。

また寝る前にショウガをすって湯にいれるショウガ湯や温めた日本酒に溶き卵を入れる卵酒も相乗効果があります。一度試してみてください

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