グーグル設定

院長ブログ

女性の甲状腺機能低下症

更年期の甲状腺機能低下症(橋本病)

*症状と診断*
甲状腺ホルモンは体のエネルギー利用を促進するいわば全身のスイッチホルモンです。このホルモンが不足すると体の循環器や神経、代謝系が上手くエネルギーを利用できず様々な全身症状が現れます。女性に多く(男性の10~20倍)更年期の時期が好発年齢なので、症状が似通った更年期症候群の鑑別が必要になってきます。また、女性ホルモンと甲状腺ホルモンが同時に低下する場合もあります。スクリーニングとしてはTSH(甲状腺刺激ホルモン)や抗甲状腺抗体の測定と頸部エコーでの甲状腺腫大の有無です。

橋本病は自己免疫疾患で慢性的に甲状腺が攻撃され、慢性甲状腺炎のため、ホルモン産生が低下することにより発症します。典型的な症状は甲状腺腫大と甲状腺ホルモン低下による全身の不定愁訴です。たとえば、全身倦怠感、無気力、うつ状態、便秘、脱毛、嗄声、浮腫(粘液水腫)、皮膚乾燥など症状は多岐にわたります。

*治療*

甲状腺機能低下を伴うためには甲状腺ホルモンを用いて治療します。TSHだけが高く甲状腺ホルモンが正常の場合はその症状に応じて甲状腺ホルモンを投与するかどうか決定します。いずれにしても不足したホルモンを補充することで治療を始めます。治療中は時々、甲状腺ホルモンを量りながら、長期にわたり服用しなければなりません。

*ヨウ素(甲状腺ホルモンの主原料)摂取は橋本病に影響を及ぼすか?*
海洋民族である日本人は昔から昆布などを食材と利用してきました。しかし、昆布などには大量のヨウ素が含まれるため、ヨウ素過剰摂取により、まれに甲状腺の腫大を起こしたり、甲状腺機能低下を起こす場合があるので甲状腺機能低下症の場合は昆布などの大量摂取には注意しましょう。

*出産・妊娠について*
甲状腺ホルモンが低下することで不妊の原因になったり、胎児の神経系に異常を起こしたりする場合があるので甲状腺機能低下の疑いがある場合はスクリーニング検査を受けましょう!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP