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院長ブログ

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨は外側にコーティングのある硬いスポンジの様な構造で骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収で常にスクラップアンドビルドを繰り返している体の体型を維持する構造物です。

形成と吸収のバランスが崩れると骨強度が低下して骨はもろくなり、わずかな衝撃でも骨折してしまう可能性があります。しかし、骨折までは自覚症状はほとんどありません。

老人特有の猫背は脊椎の圧迫骨折を起こしてしまうと背中が曲がることから起こります。また、大腿骨骨折では、骨はひっついても長期の安静臥床を強いられるため、そのまま寝た切りになることもあります。その予防のために骨密度を測定して骨粗鬆症になっていないかどうかの検査が必要になってきます。

どこが折れやすい

脊椎(脊椎椎体)、大腿部(大腿骨骨頭近位)、手首(橈骨)など負荷のかかりやすい部分が折れやすい場所です。特に背骨は体の重みで徐々に椎体がつぶれてしまう圧迫骨折を起こし、腰痛や背中曲がりの原因になります。

検査には何がある?

女性は男性より骨密度が低く、特に閉経後はエストロゲン低下により骨粗鬆症が急激に進行しますので、更年期前後から定期的な超音波骨密度スクリーニングが有用です。

DXA法:
X線検査により骨密度を計ります。

超音波法:超音波の減衰比率をかかとの骨で計ります。

MD法:X線で手の骨の密度とアルミニウム板の濃度を比較する。

マーカー検査:骨吸収マーカー
DPD(デオキシピリジノリン:尿検査)→骨の分解産物で骨破壊の程度みる
NTx(1型コラーゲン架橋N-テロペプチド:尿検査)→
骨吸収の程度を反映したコラーゲンの分解産物
TRACP-5b(酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ:血液検査)→
血中内存在する破骨細胞に存在する酸性加水分解酵素で骨破壊の程度を腎不全の人でも計れる
など
骨形成マーカー
BAP(骨型アルカリフォスファターゼ:血液検査)→骨形成の亢進状態の指標
P1NP(1型プロコラーゲンNプロペプチド:血液検査)→骨形成の早期指標で治療効果判定に有用
OC(オステオカルシン:血液検査)→ビタミンKの不足状態を反映
など

診断は?

診断は上記検査を複合した骨密度と骨折の有無で判断します。DXA法の骨密度では若年成人平均値の70%以下(-2.5SD)を骨密度低下と判断します。
閉経後の女性は急激な女性ホルモンの低下で骨粗鬆症の進行が加速します。定期的な超音波法骨密度スクリーニングが有用です。
予防するには

*適切なカロリー摂取と適切な運動を行うこと。
*カルシウム摂取(牛乳・乳製品・ちりめんじゃこ、干しエビ、キノコ類など)と過度な飲酒を避け、
禁煙しましょう。
*向精神薬の過剰摂取は避けること。
*筋力トレーニングで筋力をつける。生活空間の段差を無くし、歩き方を工夫するなど転倒防止に注意しましょう。
*ビタミンD産生のための日光浴(両手のひらを10~20分ぐらい直射日光にあたる程度で可)

治療薬

骨の吸収を抑制する薬
女性ホルモン、ビスフスフォネート製剤、SERM、カルシトニン製剤、デノスマズ

骨の形成を促進する薬
活性ビタミンD、ビタミンK、テリパラチド(副甲状腺ホルモン:2年を超えて使用できない、高カルシウム血症には禁忌、妊娠可能性のある女性に禁忌、活性型ビタミンD3製剤・アルファロールとは併用注意)

カルシウム製剤
乳酸カルシュム、塩化カルシュム、リン酸水素カルシュムなど

以下に各治療薬のガイドライン評価を示します。

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