グーグル設定

院長ブログ

プラセンタの効用

プラセンタ

プラセンタとは、胎児と子宮を結ぶ円盤状の臓器です。肝臓や心臓といった臓器とは違い、妊娠中の母体にだけ臨時に運営されるものです。まだひとり立ちしていない胎児の各種臓器の代行と母親からの栄養を運ぶのが役割です。
胎児への栄養補給のためには各種栄養素がこの組織に集中し、かつ幾多の生理活性物質が産生され貯えられているため動物では肉食動物ばかりでなく草食動物までもが出産直後、自らの胎盤を食べます。

プラセンタは歴史的には中国ですでに3世紀ごろから紫河車という名で催乳、強壮、強精を目的に煎じたり、軟膏と混ぜて薬用とか化粧品に利用しておりました。 秦の始皇帝は不老長寿薬として珍重していたといわれます。西欧でもクレオパトラ、マリーアントワネットらも使用していたといわれています。日本においては加賀の三大秘薬のひとつ昆元丹にやはり不老長寿薬として使われていたという記録があります。

プラセンタには細胞賦活因子や、生体の細胞組織を刺激して活性化させる物質があると考え、肝機能改善や、胃潰瘍の治療、更年期障害の治療薬としての研究が進み、日本では医療用注射薬として50年も前から肝炎、肝硬変、更年期障害、アレルギー性疾患などに使用されておりました。 一方最近では、皮膚科領域で酒鞁、進行性指掌角皮症、過敏性皮膚炎、にきび、しみ、そばかすなどに応用しているという報告があります。

プラセンタの効能

プラセンタエキス製剤は組織療法剤の一つで、注射療法をだいたい週1-2回のペースで行えば、個人差はありますが、10回程度で種々の症状の改善が認められます。
生物組織製剤のため感染症の点でご心配でしょうが、酸による加水分解と加熱処理(180-240℃)がされているので問題ないと考えられます。
更年期障害は、ホルモンの失調により自律神経に障害をおこし体内の内部環境を正常な状態にコントロールできなくなり、いらいらしたり、心臓が異常に拍動したり、手足が冷えたり、のぼせたりと多彩な症状が現れる疾患です。 この疾患にはプラセンタ製剤の保険適用が可能です。更年期で月経量がだんだん少なくなってきている状態の時に、プラセンタを投与しますと、一時的に月経量が多くなります。時には閉経後の方でも、生理が戻ってくる場合がありますのでご注意ください。

プラセンタの働きを大きく分けると次の4つになります
1. 細胞を活性化させる:
上皮細胞増殖因子が含まれているため、きめが細かく、潤いや張りのある肌になり、小じわがなくなります。メラニン色素を合成する際の酵素チロシナーゼの作用を抑制する力も、プラセンタにはありますので、メラニン色素産生量が減り、しみやくすみが薄くなります。組織を活性化するため発毛促進効果があり、男性には男性ホルモンを、女性には女性ホルモンの分泌を刺激します。その結果、更年期障害による不定愁訴が改善されます。
2. 抗炎症効果:
組織に障害を与えると、その部位に炎症反応がおきます。反応がおこった場所では、マスト細胞等から発痛物質であるブラジキニンが分泌し、知覚神経は痛み刺激を受容し、脳へ伝えます。プラセンタの抗炎症作用によりヒスタミン、ブラジキニン等の分泌が抑制されて痛みが軽減します。そのため月経痛、神経痛、リウマチ、ぎっくり腰、寝違い等の痛みが軽減されます。
3.身体のバランスを保たせる: 自然治癒力を高めて身体のバランスを全身的に整えて元に戻す働きがあります。例えばアトピー性皮膚炎の原因のひとつとして皮膚に起こった抗原抗体反応の異常がありますが、免疫の担当細胞はリンパ球です。リンパ球も、因子によって調節をうけて活動したり、増殖したりします。リンパ球の活動を調節するための刺激伝達物質であるインターロイキンの活性作用で異常な抗原抗体反応によるアトピー性皮膚炎を改善します。また、優れた抗酸化効果が炎症を鎮め、皮膚の細胞が増殖しますので、障害をうけている皮膚は修復されます。それらの相乗作用でアトピー性皮膚炎が改善されます。
4.各臓器の細胞を保護する:
肝細胞の細胞分裂を促進させるためアルコールやウイルスで壊され死滅した肝細胞を補充することになります。肝細胞増殖因子は、健康な人の肝臓にとっても、より元気になる為に大いに活躍してくれます。肝臓が疲れている時、皮膚はさえない肌となります。美肌を求めるなら、肝臓や腎臓等、体の内部の臓器も健康でなければなりません。プラセンタにはHGFという物質が産生されており、これは肝細胞の分化と深くかかわっています。他の臓器でも胃潰瘍だけでなく、十二指腸潰瘍、口内炎等、粘膜のだたれには効果があります。胃、肝臓、心臓、腎臓などの炎症性疾患に効果があることが報告されています。

飲むプラセンタエキスについて

当院では、一日一回飲むだけお肌の必要量を摂取できるヒアルロン酸も入ったメルスモンゴールドリキッドも販売しております。(当院の患者さんには優待制度があります)

注射プラセンタエキスについて

わが国では更年期障害の注射薬として薬価基準にも収載されている人胎盤抽出液があります。 この薬はホルモン剤ではなくアミノ酸や核酸関連物質を人胎盤より抽出し、加熱処理した医薬品であるため、乳癌術後の患者さんにも使用できます。
当院でも更年期障害の患者さんに積極的に使用し、良好な結果を得ています。
最近では副次的にシミやしわの改善に有効との報告があり、女性に間では隠れた若返り法として注目されています。 この効果を期待した治療は保険適用にはなりません。
当院では1アンプル1296円(税抜き)で行っております。
プラセンタ製剤をお使いになる前に必ず プラセンタ製剤のメリット・デメリット をよくお読みください。

また、くすみや乾燥が気になる方にはプラセンタとビタミンC誘導体によるイオン導入をお薦めします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP