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院長ブログ

「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」違反で医師逮捕!

臍帯血販売

臍帯血は胎児とお母さんを結ぶ臍帯の中を通っている血液です。
この血液中には造血幹細胞が含まれており、白血病などの治療(移植医療)に使われています。

このため、厳格な基準を設け、採取および保管の管理が数は少ないですが、公的機関でなされています。しかし、一方では私的利用(胎児自身の臍帯血をその本人のために保管)のために、臍帯血を10年間30万円程度で保管する臍帯血バンクというビジネスがあります。質の確保という点では公的機関より劣り、私企業のため倒産というリスクもあります。

臍帯血バンクが倒産した!

危惧が現実になり、2009年に民間の臍帯血バンク「つくばブレーンズ」が倒産しました。約1000人分の臍帯血が行き先もてんでんバラバラになり、アンチエイジングや美容の目的で多数の医療機関に流失してしまいました。

そして2017年に「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」違反で医師を含め多数の逮捕者がでる騒ぎとなりました。

そもそも、採血仕様も一定していない臍帯血を保管して、将来その子のために使わなければならない需要が存在するのかどうかも不確かなことです。生まれた記念の贈り物程度の感覚で預け入れを行ったご両親も多いのでしょう。

2002年には日本臍帯血バンクネットワークが以下のような警告文を出しています。

  • 凍結保存した臍帯血を将来白血病などの治療のために移植するためには十分な細胞数が必要であり、臍帯血は厳重な管理下で無菌的に採取され、徹底した衛生管理下で保存されなければならず、私的保存は品質管理に問題がある。
  • 私的に保存した臍帯血を本人の移植に使う可能性は殆どないこと。何故ならば白血病の発生率は10万人に数人で、そのうち移植が必要な患者は10万人に1人程度である。
  • 移植を受けるときは患者の免疫力が低下しているので細菌感染は致死的となる。そのため品質管理が保証されていない臍帯血を医師が移植に使うことはない。つまり私的に保存された臍帯血は現状では実際に使われることはない。
  • 日本さい帯血バンクネットワークの臍帯血保存数は着実に増加しており、臍帯血移植では白血球のHLAタイプが一部異なっていても移植が行えるため、移植が必要なときは十分に対応が可能である。

医療はビジネスに取り込まれる

もちろん、上記のような声明を発表して臍帯血の安心・安全な利用の道をめざしている公的機関もありますが、そのビジネスが巨額なお金を生み出すことを敏感に感じ取る臭覚がある人はビジネスチャンス!と考えるでしょう。

医者は食わねど高楊枝では生活ができないために、これからは違法なビジネスに手を染めたり、利用される医者がふえるでしょう。

もちろん、最後は医師の矜持の問題です。わたしも残された医師人生、最後まで矜持を持って医療ができるか・・・みなさん、間違った方向に行ってしまいそうならご鞭撻お願いしますm<_ _>m

 

ちなみに当院で行っているプラセンタ注射は厚労省から製造許可を受けた医薬品です。「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 第68条21,22,23」にて20年間の投薬記録保存、および安全性に対する説明を義務づけられております。もちろん、当院はその法律を遵守しております。プラセンタ製剤に関してのご質問はお気軽におたずね下さい。

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