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院長ブログ

超高齢化社会がやってる

歴史に見る高齢期の性衝動

江戸時代以前と明治以降の性
本能寺で織田信長が暗殺された安土桃山時代から江戸時代まで人生は50年と言われていました。

現在は超の付く高齢化社会となり、高齢者の性に対する日本人の意識が変わってきているのかあるいは何もかわっていないのか、少し歴史を振り返りながら、考えてみましょう。

明治は西洋文化の急激な流入で西洋的価値観が道徳面においても浸透した時代でした。性の意識も江戸時代以前の開放的な性とはうって変わり、背徳的な面が強調され、現在に至ります。

かって不倫は文化だと発言した芸能人もいましたが、有名人不倫パッシングで政治や芸能人生命を失いかねないほど社会的制裁を過度に受ける時代になりました。性に対して建前の潔癖性だけが過度に亢進する方向にベクトルが強く働いているようです。

徳川歴代将軍の場合
先ずは江戸時代の性として明らかな記録が残っている徳川15代将軍の没年齢とその子供の人数についてみていきましょう。

1.家康 75歳   16人(男子11人、女子5人)
2.秀忠 54歳   8人(男子4人、女子4人)
3.家光 48歳   6人(男子5人、女子1人)
4.家綱 40歳   0人
5.綱吉 64歳   2人(男子1名、女子1名)
6.家宣 51歳   6人(男子6人、女子1人)
7.家継 7歳    0人
8.吉宗 68歳   5人(男子4人、女子1人)
9.家重 51歳   2人(男子2人、女子0人)
10.家治 50歳  4人(男子2人、女子2人)
11.家斉 68歳  53人(男子26人、女子27人)
12.家慶 61歳  27人(男子14人、女子13人)
13.家定 35歳   0人
14.家茂 21歳   0人
15.慶喜 77歳  21人(男子10人、女子11人)

当時の最高の医学知識で健康管理されていた将軍の寿命と子宝の数です。家斉が突出している以外は当時としてはそれなりの人数といえるでしょう。

ちなみに徳川家ではないのですが、豊臣秀吉の子供・秀頼は秀吉57歳の時の子供です。また徳川家康は50歳以降に8人の子宝に恵まれ、最後の子供は66歳でした。さらに家斉最後の子供は54歳の時ですから、当時も50歳を超えて男性の性欲および生殖能力は十分あったと考えられます。

明治時代の性豪伝説
日本の国生み神話ではイザナギとイザナミがセックスをして日本列島を作ったことはみなさんもご存じだと思います。そのような神話的背景を遺伝子に持つ日本人ですから、江戸時代以前にはたくさんの性豪伝説が広く知られていました。しかし、性に対して西洋の背徳的価値観が色濃く反映された明治以降の伝説もなかなか逸話にあふれた人たちがいました。

勝海舟(江戸から明治にかけての政治家)
23歳で結婚して二男三女から、幕府の重鎮となり金回りがよくなると愛人をつくり始め、38歳で一女、42歳で一男、45歳で一男、63歳で一女をもうけています。

松方正義(明治の政治家)
26歳で結婚して19人の子供妻ともうけました。19人目の子供は妻が58歳、正義は68歳でした。

中村富十郎 (五代目:歌舞伎役者)
元女優の久邇瑳代子と結婚して70歳で一男、74歳で一女をもうけた。

上原謙(映画俳優)
加山雄三の父ですが、67歳で38歳年下の大林雅美と再婚して二女をもうける。

田中健(テレビタレント・ケーナ奏者)
56歳で再婚相手の千景さんと一女をもうけました。

有名な方はネットで検索するともちろんたくさんでてきます。ということは市井の方はたぶんそれ以上にいるでしょう。確かに、そよ風のごとく耳元をすり抜け、すぐに記憶の彼方に忘れ去ってしまう性の噂話はたくさん聞こえてきますよね。

家田荘子さんの著書「熟年婚活」では、高齢期の恋愛・結婚観を数多くルポルタージュしています。その中で最高齢は87歳と84歳でした。老人ホーム内での二人のセックスを軽快なタッチで赤裸々にルポしています。

医学的には50代をすぎると女性は急激な卵巣機能低下を示し、閉経を迎えます。男性のホルモン分泌は女性ほど急激な低下は示さず、緩徐に下がってきます。

また、生物学的な意味での性行為は、男性は勃起不全で不能となり、女性は女性ホルモン低下による膣萎縮で男性を受け入れられなくなります。

しかし、大工原秀子さんの著書「老年期の性」では老人ホームにおける調査で70歳を過ぎても性的刺激を受けると膣が濡れるという回答もあったそうです。

さらに2017年5月にはNHKのクローズアップ現代で『「高齢者だってセックス」言えない”性の悩み”』と題した放送がありました。

65歳以上の高齢者人口が25%を超えた現代では性の問題に悩む高齢者も増え、従来の背徳的価値観だけで議論を押さえ込むことはできない事態となってきています。

高齢者の性意識

下の表は1996年に内閣府によって行われた統計です。

高齢者の恋愛・結婚観(男女別)

 

高齢者の恋愛・結婚観(年齢別)

1996年の内閣府による調査(1996:60歳以上)

 

20年前の恋愛・結婚観(セックスがあるかないかは不明)では60歳以上男性の50.2%以上、女性でも36.1%とかなりの率で高齢の男女間交流を肯定しています。

その20年後のジェクス社(コンドーム・潤滑ゼリーのメーカ)の高齢者の性体験統計(ジェクス社と日本家族計画協会の共同調査)が以下です。

日本人のセックス経験・頻度の現状

 

60歳以上の男性で50.2%、女性で37.9%がここ一年以内にセックス経験があるという統計結果がでています。

この20年間で観念から実行為へと多数の高齢者が移行したとは考えにくいので、やはり、60歳以上の性生活はいつの時代でも男性では50%、女性では30%以上が経験していると二つの統計資料からは読み取れます。

ちなみにおとぎ話で有名な「桃太郎」(原作は室町時代)も桃を食べて若返ったおじいさんとおばあさんが桃太郎を産んだという回春譚として江戸時代までは伝わっていました。

男性は、勃起しなければ挿入できないので、思いを遂げようとする場合は現在では勃起不全治療薬の力をかりることができます。あるいは自慰行為や相手の手や口を使った性交類似行為で射精もできるでしょう。

挿入時の女性の性交痛と満足度

ジェクス社 2016年調査

 

女性の場合は受け身のため、痛みがあっても挿入は可能です。しかし、無理な性交は膣炎や膣壁損傷の恐れもあり、痛みは性生活の満足度に大きく影響していることが上記のグラフから明らかです。

40歳、50歳、60歳と年齢が上昇すると明らかに性交痛と満足度低下は相関してきます。その結果、女性は痛みのためオーガニズムに達することができなくなってしまいます。

青春を取り戻すために

以上から推測すると60歳以上の高齢男性の5割、女性の3割以上が異性との交流で親密なコミュニケーションを希望し、その意識と実行為は時代を経てもほぼ割合的には変わっていないと思われます。さらには最近では匿名であればセックスの有無までオープンにできる傾向があきらかです。

高齢期の性行為は、男性では勃起不全、女性では膣萎縮と痛みなど若年期に比較してハンディキャップがあります。そのハンディキャップを補うのがスキンシップや性交類似行為、あるいは心理的性活動であり、それで満足が得られるのかもしれません。しかし、希望があっても性行為ができない高齢者はストレスをためやすく感情面で自己本位の激しい恋情や嫉妬が強くでる場合もあります。

このような不完全燃焼の状態を解消する性生活改善薬が、男性では船越英一郎で有名になった「バイアグラ」を始めとする勃起不全改善薬です。また、女性では女性ホルモン膣座薬やリューブゼリー等の膣潤滑を改善する薬になります。

高齢期にも豊かで実りのある生活を楽しめるようにセックスは背徳であると考えたり、痛みで悩むよりは、気軽に専門家に相談してみましょう。必ず良い解決方法が見つかります。

高齢者の性を考える

当院でも夫との夜の生活が苦痛であるが夫婦なので受け入れなくてはならないという悩みや、膣炎、裂傷を繰り返すため、聞いてみると茶飲み友達が女性側の準備もないまま受け入れをせまる、90歳の高齢者同士の性の悩みなど種々の相談が当たり前にあります。

高齢期の性は超高齢化社会では避けて通れないテーマのため、今後も新しい情報は時々アップする予定です。

最後にイギリス警察がyoutubeにアップした「性行為の同意を紅茶に置き換えてください」をご覧ください。相手との愛情を深めるために行う性行為について色々と考えさせられる動画です。

セックス願望は恥ずかしいことではなく、相手とのコミュニケーションを深めるひとつの手段です。 高齢期になり気持ちは高ぶるが体が受け付けない場合、それを劇的に改善する薬が男女ともにあります!当院にご相談ください。

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