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院長ブログ

今年はHPV(子宮頸がん)ワクチンのこと真剣に考えてみよう!

今年はHPV(子宮頸がん)ワクチンのこと真剣に考えてみよう!

1.HPVワクチンの現状

2013年4月に定期予防接種化されたHPVワクチンですが、接種後に慢性的な痛みや不随意運動を訴える例が相次ぎ、厚労省は2ヶ月あまりで定期接種としての制度は残すが積極的な接種推奨を控えるという珍妙な決定をしました。そしてその状態はもうすでに6年目になろうとしています。

世界では接種対象者の調査で子宮頸部の細胞変性減少効果など、子宮頸がん予防が明らかになってきています。さらに6年前は16/18型HPV予防のワクチンであったHPVワクチンも9価ワクチンに進化して、子宮頸がんの90%を防ぐことができると言われています。しかし、残念ながら3年前にメーカーが認可申請をだしたこの9価ワクチンを日本の厚労省は国民の健康を一瞥することもなく未だに放置したままです。

2.HPVワクチンの副反応と言われていた症状

定期接種中止時に騒がれたワクチン副反応と称する症状ですが、本当に副反応なのかはこの6年間に世界的にもまた日本国内でも知見が集まり、その症状のほとんどは他の疾患の紛れ込みであるとわかってきました。その大半は、思春期に起りやすい起立性調節障害(身体表現性障害)であるとも言われています。血圧が不安定になる、朝起きられないなどの症状から頭痛、食欲不振、月経不順、筋力低下、記憶力低下、さらに症状が進むと寝たきりや不随運動など自分の意思とは裏腹にカラダがますますココロと乖離する現象が起立性調節障害の病態です。もちろん本人は何が起ったかわからないし、家族も本人以上に起っている症状に不安を覚えます。症状が起る前にHPVワクチンを接種したという過去にとらわれると副反応ではないかとの疑問が当然わき起こるでしょう。

そのような家族の不安にマスコミや助けたいとは言いながら医学常識とはかけ離れた論理を展開する団体が近づき不安におびえる人たちを絡め取った現実があります。さらには厚労省の鵺のような奇々怪々な態度がこのような不安との相乗効果でHPVワクチン副反応は怖いという噂だけが世間の共感を呼んだのが今の状況です。

現状の正しい知見や文献を読み解くと接種部位の痛みはありますが、それ以外は非常に安全性の高いワクチンです。当院ではそのため接種を積極的に勧めています。

 

3.HPVワクチン接種しましょう

無料接種ができる定期接種の制度は残っていますので、ご家族に娘さんがいるなら定期接種最終年の高校一年生時には接種をお薦めします。他の定期接種対象学年の方はまだ少し先でしょうが9価ワクチンの承認を待って下さい。9価ワクチンは2回の接種でよいということです。

HPVワクチンに関して疑問に思うことは何でも聞いて下さい。お母さん、お子さんともども納得してHPVワクチンを受けましょう。

 HPVワクチンの各国接種率

 

 

 

←日本のHPVワクチン接種率です!

(BuzzFeed News記事のシャロン・ハンリーさん提供グラフ)

合せてこちらもお読み下さい!
防げる悲劇を防いでほしい 子宮頸がんで苦しむ女性を診る産婦人科医の願い( BuzzFeed News)

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