院長ブログ

麻疹(はしか)が流行しています!

1.今年の始まりは三重から

自然治癒力を尊ぶ宗教団体の集会で集団感染した麻疹(はしか)が関西を中心に全国では200人以上、大阪でも100人を超えて各地に飛び火しています。むやみに恐れることはありませんが、感染力の強いウィルスのため、抗体のない人、子供や老人などはあまり人出の多いところには出歩かないようにしましょう。

2.麻疹(はしか)のおさらい

麻疹はパラミクソウイルス科に属するウイルスによる感染症です。症状は突然上昇する熱と発疹です。潜伏期間は2~3週間です。

空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染と様々な形で感染します。感染力は極めて強く、麻疹ウイルスに対する免疫を持たない、麻疹免疫のない人が感染者に近づくと、ほぼ100%が発病します。1度罹患すると終生免疫が獲得されると言われていますが、ワクチン接種による非流行地域の抗体持続期間は10年程度であるとの研究もあります。

麻疹ウイルスは基本的にはヒトを唯一の宿主とするウイルスであり、ヒト-ヒト感染以外の感染経路は通常存在しないといわれています。また治療法はありませんので、発疹が消え、症状が収まるまで全身状態の管理で、自然免疫ができるまで待たなくてはなりません。死亡率は0.1%~0.2%で脳炎や肺炎などの合併症も多く、その間の患者管理には注意しなくてはなりません。

ダジャレですが本気で減らしましょう!

3.だったらどう防いだらいいのかな?

このような感染力の強い麻疹にはワクチンがあります。定期接種は1歳になるまでに1回と小学校就学前に1回の2回接種を受けましょう。(MRワクチン:麻疹と風疹の混合生ワクチンです)

現在ではこの体制で接種されていますが、1989年から1993年までMMRワクチンの髄膜炎発生問題があったため、接種漏れの児童もおり、またワクチン忌避の家庭もあり、現在でも数年に一度集団発生が起こります。

4.豊中市の取り組み

31年度から集団発生の抑え込みため、豊中市では妊娠を希望する女性、その同居人で風疹抗体(無料検査)のない人は麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン)は無料で受けられることになりました。ぜひこの機会に接種しましょう。

対象:豊中市に住民票のある妊娠を希望する女性とその同居家族(自治体独自事業) 

MRワクチン接種対象者は風疹抗体16倍以下(HI法)

豊中市の麻疹状況

5.国の取り組み

1962年4月2日~1979年4月1日生まれの男性(3年間の期間限定A類定期接種事業)

MRワクチン接種対象者は風疹抗体8倍以下(HI法)

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