肥厚爪・爪甲鉤彎症になる原因は多種あり、原因の解明がこのような爪の変形治療第一歩です。
合併症(白癬・感染等)のない場合は大抵が深爪・抜爪によるその後のケア不足で指端の皮膚が爪端より盛り上がり、爪の延長を邪魔することにより、爪は前に伸びず上方に厚みもつことでおこってきます。
この場合はテーピングやアクリル人工爪による指端の圧迫で爪が自然と前に伸びるのを助けたあげることで軽快する場合があります。
また合わない靴や足を酷使するトレッキングなどでは爪自体が圧迫に対して反応し、厚くなることもあります。
今回は抜爪によりその後指端が盛り上がり、なかなか爪が伸びずに肥厚を起こした3例を紹介します。


この健全な爪にアクリル人工爪をつけて指端の皮膚が盛り上がらないように押さえこみ、健康な爪の成長を待ちます。

次の方は深爪により指端の皮膚が盛り上がり、爪が前に伸びなくなり肥厚爪になったかたです。白癬等の感染による肥厚ではありませんでした。

盛り上がった爪を削ると正常に近い爪が見えてきました

そこでこの爪にアクリル人工爪を装着して指端の盛り上がりを、アクリル人工爪で圧迫して正常な爪の成長を待ちます。足の爪は1ヶ月に1mm程度ののびしかないので半年以上は経過観察です。

次の方は自分で爪をきることができず もう何年もそのまま放置していた方です。






根元から爪先へのマッサージ・保湿・爪母への栄養補給を促し、爪がきれいに伸びる様に毎日爪ケアをしていきましょう。
アクリル人工爪は見た目改善するのでご希望されるお客様も多いのですが、基本的にはご自身の爪が正常に伸びることが最終目的です。その為には、爪を育てる保湿オイル・足指の清潔・足指に圧をかけないこと。以上のことを念頭に爪を育てていきましょう。
次の患者さんも爪甲鉤彎症でもう何年も前から放置していた方です。最近、この左の親指に痛みが出てきたと言うことです。


こちらは右足親指です。こちらも爪甲鉤彎症ですが、痛みがるのは左足の親指だけでした。


左側は厚く、かつ爪先が指に食い込んでいました。見るからに痛そうですし、触るだけで「痛い」とのことでした。
まず、右足を施術してから痛みのある左足へ。痛みをあまり感じないところから少しずつカットし、削っていきます。決して無理はしません。
爪がめり込んでいたところは、まだ凹凸が残っていますが、痛みはほとんどなくなったとのことです。
右足の削爪はこんな感じです。

これからは、指先が盛り上がって硬くならないように、テーピングでテンションかけつつ、爪オイルで保湿しマッサージをして爪育をしていきます。
痛みがなくなるとほっとしたお顔にお客様もなりました。
この方はアクリル人工爪を付けずに爪育にはげみます。
お問い合わせフォームに写真を添えていただければ無料の爪相談をさせていただきます。
また、巻き爪・陥入爪のことについても詳しく知りたい方は院長ブログの爪の話をご参照ください。

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