みんな参議院選挙選挙に行こう!!参議院議員候補者の情報を集めてみました。覗いてみて下さい。みんなで選挙を楽しみましょう。
4月の統一地方選挙が終わって『NHKから国民を守る党』という弱小政党が躍進し、地域政党として大幅に議席を増やしたというニュースを連休が始まる前に小耳に挟んだ。
過去にも党名に有権者の投票動機を具体的に表現した党は昔から色々とあった。私の記憶によれば青木代表のサラリーマン新党、さらにさかのぼれば『雑民党』の東郷健も私の懐かしい記憶である。雑民党は今ならLGBT党と表現してよいような性的マイノリティの権利獲得を前面に押し出した党であった。東郷健は議員になることはなかったが、少なくとも性的マイノリティが社会に認められる一助とはなったことは明らかである。
一方、サラリーマン新党はサラリーマンの不公平税制をただす政党として国会に議員を送り出し10年程度存続した政党である。
このようなワンイシュー政党はその時代のブームにのればつかの間マスコミの寵児になりやすい。しかし、その夢が覚めれば雲散霧消していくのも常である。
『NHKから国民を守る党』が4月の統一地方選で躍進したというニュースを見て、選挙ウオッチャーとしての興味が 久しぶりに 湧いたのでこのブログに記録として残してみることにする。
N国党結成の経緯と現在
この党は代表の立花孝志氏が2013年に設立した政治団体である。立花氏は元NHK職員であり、週刊誌にNHKの不正経理を告発し、退職に追い込まれたらしい。それ以降はNHKの強制的な受信料徴収について問題意識をもち、不払いなどのNHKに対する妨害運動をyoutubeを通じて行っていた。次第にその活動に注目が集まり、「NHKから国民を守る党」として政治団体を立ち上げた。
政治家youtuberと自称しているくらいであるから同氏の『立花孝志ひとり放送局』には視聴=広告料という支援が相当数集まっていると思われる。
支援者も多数になり4月の統一地方選挙前には市議や区議などのN国党議員は13名になっていた。さらにこの選挙で26名の当選者をだし、総勢39名の大所帯となった。そのため、メディア露出も増え注目され始めたという経緯である。
総勢39名の大所帯である同党の臨時総会が4月の末に開かれた。その模様はもちろんyoutubeで開催から閉会まで公開された。党の総会をそのまま生中継するという ネット社会ならではの 企画に興味をもち、もちろん私も視聴した。その前から立花氏は自分の考え方(党の考え方)をyoutubeにアップし、それをもって所属議員や支援者たちへの広報として活用していたようである。それが党=立花代表の収益になるという政治家youtuberらしい活動費捻出方法であった。
この臨時総会で立花氏らが出馬する7月の参議院選挙協力費130万円の支払い所属議員に求め後に離党や除名などにつながるゴタゴタ火だねを代表自らが作った。後に除名された議員たちや残った議員たちが自己の弁解動画や批判動画をyoutubeやツイッターに公表するというネット社会ならでは双方の情報操作が行われた。。SNSならではの個人リプやリツイートでアップした情報は瞬く間に拡散され話題となった。拡散された情報は賛否両論あるがそれに伴い『 NHKから国民を守る党 』の認知度はさらに高まった。事実、私のようにその情報でN国党を知り、興味をもった人は多いだろう。
当然この騒ぎが話題になればなるほど、『 NHKから国民を守る党 』の名前は知られることになり、思想信条には関係なくNHKの放送内容や受信料・受信料徴収の仕方に疑問をもっている人達が同党の公約である『NHKのスクランブル放送実現』のワンイシューで投票すれば参議院選挙の台風の目になる可能性はある。
*NHKの地上波放送はスクランブル化を導入すべきか」という質問に対し、「YES」の回答が88%。「娯楽番組の多いNHK BS放送は導入すべきか」には「NO」が51%、「NHKの番組を見たいか」は「NO」が69%に上ったという* http://news.livedoor.com/article/detail/7125304/
このようなワンイシュー政党に寿命があることは代表の立花氏もわかっており、NHKが今までのように電波を垂れ流して受像器を設置すれば自動的に契約用件を満たすのではなく観たい人がみるスクランブル化を達成すれば解党すると明言している。
その意味では立花氏のメジャーを目指すのではなく、隙間のワンシュー席を参議院で確保するというネットを使った格安選挙戦略でも当選は十分あり得る。
*立花氏は参議院全国区で得票数の2%あれば議席が確保できると計算している。今までのN国党の得票率・NHK問題に対する国民の関心の高さから言ってもこの数字はN国党の認知度が高まれば不可能な数字ではないだろう。

参議院選挙の戦略を公開
情報が洪水のように溢れるネット社会ならではの面白い議席獲得戦略であり、私にとっては参議員選挙まで目を離せない政党となりそうである。
大阪では維新が『都構想』というワンイシューで戦っているが、中身がどうかというと総論賛成各論反対でなかなか前にすすまないのが現状である。しかし、N国党はさらにニッチにNHKだけに焦点をさだめたワンイシューである。言わばNHK受信料問題の国民投票を行おうとしているのであり、非常にエッジが効いてる。いわば台風のようにパワーはあるが寿命は短いネット社会を象徴したような政党と考えればわかりやすい。

『 NHKから国民を守る党』代表 立花孝志の人物像
N国党の代表立花孝志氏は露出度が高まる人の常ではあるが、 ネットに溢れる情報を見る限り 毀誉褒貶の激しい人物である。数多くの裁判を行う裁判マニアとの声もあり当然敵も多い。過去の不適切な言動をネットで晒されてもいる。ここでは同氏に対する批判的情報をあげてみる。
https://matome.naver.jp/odai/2145178990742079201
https://datounkoku.jimdofree.com/
ネットを駆使するyoutuber政治家としてはネットタトゥーは避けられない。しかし、それは賛否どちらでも興味を持って動画を見てくれる人がいればyoutuber 立花氏の収益にもなる。こちらもネット社会特有の情報拡散法でありかつビジネスモデルともいえる。
好き嫌いはともかくNHKに問題意識をもつ人達がN国党の存在を知り、その数%でもN国党への投票行動に結ぶ付けばよいのである。この騒動は立花氏にとって折り込みの炎上かもしれない。
N国党議員&関係者の一覧
立花孝志(現在は参議院議員) 東京都葛飾区議
( 2954票・得票率1.8%:33位・定数40・最下位当選者得票数2176票・1.3%) https://twitter.com/tachibanat?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
大橋昌信(現在は柏市議) 前埼玉朝霞市議
(982票・得票率2.7%:14位・定数18・ 最下位当選者得票数859票 ・2.4%)
https://twitter.com/nanikoratakoko1?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
武原正二 兵庫県尼崎市議(2780票・得票率1.7%:24位・定数 42 最下位当選者得票数2083票 ・1.3% )
https://twitter.com/takebon_xx
塩田和久 埼玉県川口市議(3392票・得票率2.1%:15位・定数42名・ 最下位当選者得票数2372票 ・1.5%)
https://twitter.com/shiota_kazuhisa
深沢宏文 東京都町田市議 (2659票・得票率1.8%:32位・定数36名・ 最下位当選者得票数2475票 ・1.6%)
https://twitter.com/fukasawahirofu3
酒谷和秀 東京都春日部市議 (1961票・得票率2.5%:18位・定数32名・ 最下位当選者得票数1300票 ・1.7%)
https://twitter.com/dftzm707
久保田学 東京都立川市議 (1231票・得票率1.9%:26位・定数28名・ 最下位当選者得票数1130票 ・1.7%)
https://twitter.com/kubota_manabu
中曽千鶴子 兵庫県川西市議 (1966票・得票率2.9%:20位・定数26名・ 最下位当選者得票数1383票 ・2.0%)
https://twitter.com/Jeanne_otsuru?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
大桃聰 新潟県魚沼市議 (383票・得票率1.7%:20位・定数20名)
https://twitter.com/momo8939
中村典子 千葉県松戸市議 (2104票・得票率1.4%:40位・定数44名・ 最下位当選者得票数1937票 ・1.3%)
https://twitter.com/whiterose_riko
宮内鋭 千葉県八千代市議 (1185票・得票率2.1%:27位・定数28名・ 最下位当選者得票数1036票 ・1.9%)
https://twitter.com/yachiyo2018
掛川暁生 東京都台東区議 (1656票・得票率2.4%:18位・定数32名・ 最下位当選者得票数1161票 ・1.7%)
https://twitter.com/akakegawa
觸澤高秀 北海道苫小牧市議 (1478票・得票率2.2%:28位・定数28名)
https://twitter.com/nhk_furesawa
遠藤信一 栃木県宇都宮市議 (2131票・得票率1.2%:43位・定数45名・ 最下位当選者得票数1865票 ・1.1%)
https://twitter.com/shin128?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
宮城壮一 千葉県習志野市議 (1370票・得票率2.4%:26位・定数32名・ 最下位当選者得票数1197票 ・2.0%)
https://twitter.com/narashino2019
佐直友樹 千葉県市川市議 (2954票・得票率2.3%:12位・定数42名・ 最下位当選者得票数1542票 ・1.2%)
https://twitter.com/7j4hkgv1get5mzz
小川友樹 千葉県船橋市議 (3221票・得票率1.8%:19位・定数50名・ 最下位当選者得票数2000票 ・1.1%)
https://twitter.com/ogawayuki888
大野富生 千葉県流山市議( 1509票・得票率2.3%:24位・定数28名・ 最下位当選者得票数1205票 ・1.8%)
https://twitter.com/nhk38345415
二瓶文徳 【除名処分】 東京都中央区議 (1100票・得票率2.0%:28位・定数30名・ 最下位当選者得票数1062票 ・1.9%:中央区人口166541人)
https://twitter.com/niheifumitaka
ちなみに中央区は3期中央区議会議員を努めた父二瓶文隆(現江東区議)の地盤と言われていたが 1999年 央区議会議員選挙(二瓶文隆716票・得票率2.2% :29位 ・最下位当選者得票数712票 ・2.2% :中央区人口73706人)、2003年央区議会議員選挙(二瓶文隆936票・得票率2.7% :20位 ・最下位当選者得票数682票 ・2.0%: 中央区人口 86358人 ) 、2007年中央区議会議員選挙(二瓶文隆662票・得票率1.6%:30位 :中央区人口 102431人) 2011年の区議会議員選挙には出馬せず、自ら区民政党中央みらいを立ち上げ中央区長選挙(5068票・得票率12.6%)に挑戦し落選した。2013年には維新に鞍替えし、第23回参議院議員選挙 全国比例区(7637票・0.0001%)に出馬し落選した。その後、2015年には和歌山県議会議員選挙( 海南市・海草郡区:3847票・14.0%)に出馬も落選した。今回、父二瓶文隆氏は江東区議選にN国党公認で立候補し、2880票(得票率1.5%:35位・定数44名:最下位当選者得票数2604票 ・1.4%)で当選した。
國場雄大 東京都品川区議 (2532票・得票率2.0%:28位・定数40名・ 最下位当選者得票数1898票 ・1.5%)
https://twitter.com/yuta_kuniba
夏目亜季 東京都荒川区議 (1467票・得票率2.1%:28位・定数32名・ 最下位当選者得票数1231票 ・1.7%)
https://twitter.com/Ak148usagi?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
野口健太郎【除名処分】 東京都文京区議 (1669票・得票率1.9%:29位・定数34名・ 最下位当選者得票数1493票 ・1.7%)
https://twitter.com/noguchikentaro1
竹村明広 東京都中野区議 (1606票・得票率2.9%:37位・定数42名・ 最下位当選者得票数1487票 ・2.7%)
https://twitter.com/takemura2678
松田亘 東京都練馬区議 (4862票・得票率2.0%:16位・定数50名・ 最下位当選者得票数2799票 ・1.2%)
https://twitter.com/wataru_kibou
松田美樹 東京都新宿区議 (1848票・得票率1.9%:30位・定数42名・ 最下位当選者得票数1472票 ・1.5%)
https://twitter.com/miki_nhkkara
近藤秀人 東京都板橋区議 (4120票・得票率2.1%:12位・定数46名・ 最下位当選者得票数2503票 ・1.3%)
https://twitter.com/shusan_hide
金子快之 【除名処分】 東京都渋谷区議 (1428票・得票率1.9%:38位・定数44名・ 最下位当選者得票数1118票 ・1.5%)
https://twitter.com/kaneko_yasuyuki
植田智一 【除名処分】 東京都大田区議 (3036票・得票率1.2%:46位・定数50名・ 最下位当選者得票数2575票 ・1.0%)
https://twitter.com/tomokazuueda_
神足重治 東京都墨田区議 (2161票・得票率2.3%:23位・定数32名・ 最下位当選者得票数1701票 ・1.8%)
https://twitter.com/anti_nhk_sumida
二瓶文隆 【除名処分】 東京都江東区議 (2880票・得票率1.5%:35位・定数44名・ 最下位当選者得票数2604票 ・1.4%)
https://twitter.com/niheifumitaka
川端慎二 東京都目黒区議 (1978票・得票率2.2%:18位・定数36名・ 最下位当選者得票数1520票 ・1.7%)
https://twitter.com/kawabata_nhk
光木慎太郎 東京都北区議 (2360票・得票率1.7%:32位・定数40名・ 最下位当選者得票数2036票 ・1.4%)
https://twitter.com/mitsufits1218
栗原博之 東京都世田谷区議 (3780票・得票率1.2%:47位・定数50名・ 最下位当選者得票数3667票 ・1.1%)
https://twitter.com/nhk52412647
河本圭司 兵庫県西宮市議 (3242票・得票率2.3%:10位・定数41名・ 最下位当選者得票数1810票 ・1.3%)
https://twitter.com/37_kawamoto
全員がtwitterアカウントをもっているのはネット政党としては当然である。一人一人の論評は避けるが、興味ある方は各人のtwitterをぜひ覗いてみてほしい。職歴、経歴、年齢、思想はバラエティーにとんでおり、今までのイデオロギーで統一された政党とは一線を画した集団であることがわかる。
参議院選挙協力金の支払いを拒否した5名(2019/5/6現在)
沓沢亮治【除名処分】 東京都豊島区議 (1855票・得票率2.0%:29位・定数36名・ 最下位当選者得票数1536票 ・1.6%)
https://twitter.com/mk00350
佐々木千夏【除名処分】 東京都杉並区議 (2719票・得票率1.5%:36位・定数48名・ 最下位当選者得票数2020票 ・1.1%)
https://twitter.com/sasaki20181209
富永ゆうじ【除名処分】 東京都西東京市議 (1337票・得票率2.2%:28位・定数28名)
https://twitter.com/xfuyong
多田みつひろ【除名処分】 埼玉県志木市議 (650票・得票率2.8%:14位・定数14名)
https://twitter.com/buy_japan_out
若林おさむ【除名処分】 八王子市議 twitter削除 (3160票・得票率1.5%:37位・定数40名・ 最下位当選者得票数2892票 ・1.4% )
https://twitter.com/nk8oji1964?lang=gu
なぜ彼らが除名されたのかはこちらのN国党の高橋氏のyoutubeを見てほしい
他にも色々と動画はあるが、この動画で興味をもった方は『N国党』で検索すると賛否両論沢山の情報に触れることができる。
他国の公共放送はどうなっているのか?

http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11254546_po_1051.pdf?contentNo=1
各世帯毎の強制徴収から受像器に対して徴収、個人の徴収をしない国まで様々な形態があるようだ。
つまりそれぞれの国が公共放送をどのように位置づけているかにより受益者負担も様々ということである。N国党の唯一の公約『HHKをスクランブル化しろ!』も国会討論の遡上にのれば、各国の事情から考えて実現可能な徴収方法であろう。
今後のN国党
ワンイシューの公約を掲げ、その目的のみで勢力を伸ばし、目的を実現すれば解党というスリリングな筋書きはひょっとしたら お祭り好きの国民を熱狂させるかもしれない。
情報洪水社会においてワンイシューで注目を集め、その情報をyoutubeに逐次公開するという手法は一定の支持を得ているようだ。なおかつyoutuber立花氏としても損のないビジネスモデルである。
もちろん、N国党が立花商店のビジネスモデルであったとしても彼らは政治に関心のない層を今まさに掘り起こしている。さらにイデオロギー政治に閉塞感を感じている国民が身近な生活を改善することの大切に気づきはじめている。ひいてはそれが大多数の国民にとって住みやすい国に変える第一歩であるかもしれない。その一歩の踏み出し方をまさに教えてくれているのがこの商店主とスタッフであるとも言える。
N国党は7月の参議院選挙までエンタテインメント政治ドラマとして目が離せない。 このブログも加筆・修正をするので目を離さないように!
7月に投票所に足を運んでみよう。何かが起る?!
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