日常から医療の話まで院長の徒然日記

当院では子宮内膜症に対する治験を行っています。

治験の概要

当院では、子宮内膜症に対する新しいお薬を開発するための治験を行っており、ご協力いただける方を募集しています。

子宮内膜症とは

子宮内膜症は、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜組織が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離(はくり)を繰り返す病気です。下腹部痛・性交時痛・排便痛などの症状が認められます。

<ご参加いただける方>

・子宮内膜症の方

・中等度以上の月経痛などの痛み

・月経周期が25~38日間

・20歳以上

※この他にもご参加いただける方の条件があります。問診や検査の結果などによってはご参加いただけない場合もありますので、予めご了承下さい。

ご興味のある方は、お気軽にお問合せください。

子宮内膜症

子宮の内腔(赤ちゃんの育つところ)にある内膜細胞(受精卵が最初に宿る〔着床〕ふわふわのベッド)が何らかの原因で本来あるべき場所(子宮内腔)以外のところで発育、増殖するようになった病気です。

起る場所は子宮体部筋層内がもっとも多く(子宮腺筋症)、ついで卵巣、ダグラス窩腹膜、S状結腸、直腸、卵管などにもおこります。 

子宮内膜が子宮体部に散在する場合は子宮腺筋症と呼ばれます。その他の部位に発生したものを狭義の子宮内膜症と呼びます。

また、卵巣に発生する子宮内膜症は、病変が表面に散在するものは卵巣性子宮内膜症とよばれ、のう胞を形成して膨大したものを卵巣チョコレートのう胞といいます。 

子宮外に散らばった子宮内膜細胞は、卵巣から放出されたホルモンで増殖し、ホルモンの増減により出血を起こす現象を月経といいます。内膜の新生・消退は月経の度に繰り返されるため、たとえば子宮内膜が増殖した卵巣では消退した古い血液の行き場がなく、それが溜まればコブとなり、周辺の臓器と癒着を起こします。

好発年齢としては卵巣の働きが活発な20-30才代から始まります。 主な初期症状は月経痛です。ある年齢から出現し(続発性月経困難症)、しだいに増強するのが特徴です。

内膜症の月経痛は激しく、就床または鎮痛薬を必要とすることも少なくありません。また、しばしば続発性月経過多をともないます。このほかにも月経時以外に腰部痛、排便痛、性交痛を訴えることもあり、卵管が詰まれば不妊になります。

診断は子宮の増大、卵巣の腫瘤、ダグラス窩に圧痛を伴う硬結をみとめる場合が多く、貧血を伴うこともあります。

確定診断は病変部位の組織をとり、異所性に内膜細胞を認めること。しかし、日本では臨床症状と画像診断で判断することが多いようです。 

根治治療がないため、偽閉経状態にする薬(GnRha)、排卵抑制剤(ピル、ダナゾール、ディナゲストなど)、漢方薬や手術療法などその方のライフスタイルとその症状に合わせ治療を行います。 つまり、治療はこれだけということではなく閉経まで病気が暴れ出さないように仲良く付き合うことが肝要です。

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